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北欧をパステルで描く画家
石井 清のホームページです
フィンランド共和国はどんな国?
よもやま話し
338,145㎢(日本の方がやや大きい377.835㎢)
550万人(北海道は 528万人)
フィン人、スウェーデン系、サーミ人(ラップランド人)
ユーロ(1999年以前はマルッカ)
フィンランド語、スウェーデン語
大統領は国民の直接選挙によって選出。任期6年。1回のみ再選可
大統領はフインランド政府の長である首相を任命する
ヘルシンキ213㎢、(東京23区は619㎢)
大統領
教育水準は世界トップクラス。大学はすべて国立で大学院まで無料。授業料が無料という
だけでなく 通学手段、食事、学用品も無料で提供される。
出来る子を伸ばすよりも学習に困難を抱えた子に手厚い指導をする
格差をなくし、どこでもいつでも学べる学校にして学級内では学力差に応じて個別指導がで
できるようにし、その結果、国全体の格差を小さくしながら国際的に学力を最も高めている。
教育の柱: 平等、子供の権利、ウェルビーイング(幅広い解釈で生きていくための快適さ)
英語圏では無いのに世界の科学技術立国だけあって徹底した英語教育で、誰もが英語を普通
に喋れるようになります。
(出典 フィンランド世界一の教育)
背景には高い教員の社会的地位、信頼の高さ。
全ての教員を大学院で養成し、修士号取得を要請している国はフィンランドのみ。
教師の勤務時間は少なく、ほとんどが授業時間。
日本のように課外活動などに多大な時間を費やさないため授業の準備に時間をかけられる。
大切なのは、自分らしく成長することであり、それはテストで測ることはできないし、
他の子どもと比較しても意味がないという考えである
日本では教師が子供のいじめを見て見ぬふりしたり、教師の仲間うちででイジメを
やってた事件がありましたっけ・・・・
素晴らしい
教育理念
テストをなくして学力世界一
面積
フィンランドの莫大な財源の一つが消費税。商品別に通常の税率は24%。食品やレストラン、
14%、薬、本、宿泊、公共運輸サービスは低減税率の10%。スプーン1本でも24%
ちなみに デンマーク25%(全ての商品均一)
ハンガリー27% 、フランス20%(税率は商品によって4種類)
ルクセンブルグ17%(EUのなかで一番低い)
この高額な消費税と所得税がレベルの高い福祉と教育の源。医療、教育、高速道路みんなタダ
厳しい冬の燃料費も国が補助している。だから必死こいて老後にそなえて貯金する必要もない
わけです。税金は有効に使われ国民は十分その恩恵を受けているので納得して払っていると言
います。税金を湯水のごとく浪費しているどこかの国とは大違いです・・
高い税金
手厚い社会保障
人口
人種
通貨
公用語
国家元首
首都
徴兵制
2017年フィンランド制作
1941年のソ連との戦いを
描いたフィンランド版
プラトーンと呼ばれる映画
2019年日本でも公開
18歳以上の男子は兵役(military service)か地域奉仕活動(civil service)
のどちらかに行くことを選択しなければなりません。女性は志願制です。留学
などで国外にいる時は入隊時期の延期が申請により認められます。もし兵役
を拒めば刑務所行きです。フィンランドの隣国スウェーデンは2010年には
正式に徴兵制を廃止した、にも関わらず、フィンランドが徴兵制を維持して
いるのは何故か。フィンランドにとってはロシアという脅威がいまだに身近
にあるからとも言われ、「青年たちは兵役を経験してようやく一人前の男になる」
とも言われます。兵役経験を通して、すべての兵士に必要とされる基本的なスキル
を深く学ぶことができます。平時に於いては森で生き延びる術や、集団行動など
です。受けてきた教育も異なり、興味も社会的地位も違う、様々なバックグランド
を持った人々と情報を伝えあい交流できる人生における貴重な機会になるからと
いうことです。
(画像はクリックで拡大できます)
女性
現首相
フィンランドと言えば女性は金髪、碧眼、長身で美人(男性はイケメン揃い)もちろん例外
もありますが。
女性の管理職も多く(世界で最も賄賂がない国と言われているのもこの辺が理由かも?)
有休消化100%、1人あたりのGDP日本の1.25倍、在宅勤務3割、夏休みは1カ月。
2年連続で幸福度1位となったフィンランドは、仕事も休みも大切にします。ヘルシンキ市は2019年にはワークライフバランスで世界で1位となりました。同年、フィンランドで34歳の女性首相が誕生しました。
フィンランドの内閣を構成する5つの政党の党首は全員女性。内閣を形成するのは女性12人、男性7人の大臣です。
ひと昔前、フィンランド、スウェーデンはフリーセックスで有名と思い多いに期待して出か
けた日本人の男性旅行者がいました。しかし、フリーセックスの意味を間違っていました。
このフリーは自由に何かをするのではなく、社会的に性の男女差がないという意味です。
だから仕事でも男女の差がほどんどなく、工事現場でも沢山の女性が働いています
現在フィンランドで同性婚は異性婚と同様に認められています。
自立した女性が多いせいか、デートでも男性に奢ってもらう習慣はないらしいです。
割り勘は当たり前。と言うか、立場的に対等であるという認識なんでしょうね。
ムーミンって?
フィンランドと言えばムーミン
もしかしてムーミンのことカバだと思っていません? ムーミントロールまたはスノークと
いう種族、というか妖精のような生き物なんです。トーベ・ヤンソンが26年間で9作品執筆
し、イギリスのイブニングニュースでコミックスとして連載され世界的に有名になりました。
今のように愛らしい生き物ではなく鼻の大きい妖怪のようだったようです。
スナフキンはムムリク族とミムラ族のハーフ(姿形は人間のようでも人間
ではないらしい。自由をこよなく愛するアーティスト)
ナーンタリという所にテーマパーク、ムーミンワールドがあります。
日本でも2019年3月に埼玉にムーミンのテーマパークができました。
ムーミンの原型
原発
Onkalo
オルキルオト原子力発電所
電力の30%は原子力発電に頼っている原発推進国ですが福島原発事故後、地震はなくても 原発は危険という認識を持つ人が少なくなく脱原発の動きが見えてきました。
ヘルシンキから北西240キロ北のオルキルオト島に核のゴミを10万年保管すると言う「オンカロ」フィンランド語で洞窟(深い穴)という意味の世界初の放射性廃棄物の最終処分場を作りました。2020年までに運用を開始し、100年に渡り処分に利用した後、満杯になったら施設を埋没して封鎖。使用済み核燃料に含まれるプルトニウムの半減期は2万4000年とされており、生物にとって安全なレベルまで放射能が下がるにはおよそ10万年の歳月を要するといわれています。それまでの間、10万年にわたってオンカロは地下に封鎖され続けることになります。
しかしオンカロは、今後数千年で起こる可能性のある気温低下を原因とした地質構造の変動にも耐えられる設計でなければならないとドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」でその安全性を議論されています。(10万年後の心配ですよ!)
現在、世界には約25万トンの高レベル放射性廃棄物が14か国にまたがって蓄積されているとか。
青森の六ケ所村の再生処理工場は30年かけ3兆円の費用をかけましたが、原発「もんじゅ」の廃炉により再利用の目的がなくなり、核のゴミは原子爆弾6000個分が溜まっているそうです。日本の福島の核廃棄物、地震国日本はどうするんでしょうか?この状態をトイレなきマンションと言うそうです。
お土産
ゲイシャチョコ
フィンランドのお土産と言えば
お手軽なのは「芸者チョコレート」。どうしてフィンランドで「芸者」なのかというと
一説にはバルト海で睨みをきかせていたロシアのバルチック艦隊を日露戦争の時に東郷元帥が勝利した事に感激して日本に親しみを感じたのではないか・・など。貰って嬉しくないお菓子もあります。同じFAZER社でも作られていますが、フィンランドでは子供から大人まで親しまれているサルミアッキというグミ状のキャンデー。世界一まずいお菓子と言われ、色といい味といいとても日本人の口にはあいません。異臭のある塩味の真っ黒のこれ食べ物?みたいな代物!珍しいからってお土産には勧めできません。
お菓子の他にはスモークサーモン、トナカイ肉の燻製、キャビア。日本のイケヤでも買えます。マリメッコの様々なグッズ、イッタラの食器もお土産に有名
サルミアッキ
iitalaのグラス
白夜・極夜・オーロラ
湖畔のサウナ小屋
フィンランドと言えば白夜。
大部分が極地にあるフィンランドではどこにいても白夜を体験できます。最北部のラップランドでは夏至の前後の6月を中心に2ヶ月も陽が沈まない日が続きます。この時期フィンランド人はそれぞれサマーハウスに出かけ、湖畔のサウナ小屋でサウナを楽しみ、長い冬に備えて屋外での生活を思い切り楽しみます。フィンランドでは郊外に自宅の他にサマーコテージを持つのが一般的だそうです。(特別お金持ちでなくても)
一方、冬季になると一日中太陽が昇らない極夜があります。この極端な現象は地球の地軸の傾きと関係あります。
極夜と言えばオーロラが最も美しく見える期間でもあります。
オーロラ は地球の磁場と太陽風の為せる技で、フィンランドでは北極圏に近いラップランド、ロバニエミやサーリセルカでは一年に200晩くらいに見られるそうです。
現地のサーミ人の伝説ではキツネが北極圏の丘を走るとき、尻尾が雪原に触れ、それが火花となって巻き上がり、夜空に光となって表れると伝えられています。
ラップランド
オーロラ についてはこちら https://www.tumlare.co.jp/guide/aurora/about/
サンタの国
本物のサンタさん
が日本にも来た!
フィンランドと言えばサンタクロース。
現在世界に公認サンタクロースが120人。中にはグリーンランド国際サンタクロース協会で公認された日本人サンタクロースもいるそうです。(日本在住?)ラップランドのロバニエミにサンタクロース村があります。ここで本物サンタさんが村のオフィスでお仕事しているそうです。もちろん、この村でオーロラ も見られます。オーロラ は真冬に限らず、春、夏、秋、それぞれのオーロラ が鑑賞できるそうです。
サンタクロースのモデルは教会では聖人として列聖されている聖ニクラウス。これをオランダ語にするとシンタクラース。7世紀にアメリカに植民したオランダ人がサンタクロースと伝えこれが語源になったそうです。
サンタクロース村
フィンランドと日本
2019年に「日本・フィンランド外交樹立関係100周年」を迎え、各地で様々な
記念イベントが開催されました。
1917年、フィンランドはロシアから独立。フィンランド独立運動活動家に対して支援を行った日本はこれを承認し、1919年、日本はアジア諸国のうちフィンランドが常駐使節を送った最初の国となりました。第2次大戦により1944年より一時、国交が断絶したが1952年外交再開となり現在に至ります。
日露戦争(1904〜05年)の日本海海戦で、東郷元帥がロシアのバルチック艦隊を撃ち破ったことがロシア帝国の統治下にあったフィンランド国民を熱狂させ、独立の精神的支えとなり、日本に畏敬の念を抱かせたことからとされています。
また、当時、ロシアの圧政に苦しんでいたオスマン帝国(トルコ)においても自国の勝利のように喜ばれ、フィンランド同様に東郷元帥は国民的英雄となり、トーゴーという名を子供につける親が多かったそうです。
フィンランドやトルコが親日的なのも東郷さんのお陰も一因なんですね。
世界遺産にも登録されているスオメンリンナ島(要塞群)には日本製
の120ミリ砲が保存されています。大砲には「明治参拾壱(1898)年「呉海軍造兵廠」と刻印されています。
写真の東郷さん、カッコいいですね。若い時は美男で明治時代にイギリス
へ官費で留学しました。この留学の間に国際法を学び大戦で役立ちました。
文化的にもフィンランドと日本は似ているところがあります。
フィンランド語の音は日本語と同じクループに属し
(基本ローマ字読み)、民族はヨーロッパに多いゲルマン系
ではなく(少数派のスウェーデン系はゲルマン系である)、
東方から移動して来たフィン人はアジア人に近いという。
家では靴を脱ぐ。恥ずかしがり屋で寡黙な人が多い。
(今の日本人はどうなんだろ?)。
日本と同様、チップの習慣がないのがイイね!
フィンランドが親日的な理由
世界遺産スオメリンナ要塞
100周年にあたって
大使のご挨拶
元帥海軍大将東郷平八郎
(画像はクリックで拡大できます)
(画像はクリックで拡大できます)
留学当時の東郷
フィンランド人は
酒に強い?
東郷ビール
氷河水を使用した
ウオッカ「Finlandia」
フィンランドでは英雄として讃えられた東郷提督にちなんで東郷ビールが作られた
なんて伝説があります。実際はボトルや缶のラベルに世界各国の「提督」24人を描いたシリーズでその中に東郷元帥もあったという事です。このビール会社は今は倒産してなくなったそうです。
ですが、現在「東郷ビール」を作っている日本のビール会社があります。
ビールの話ついでに、フィンランドでは18才から成人とされ、度数22%までのお酒を飲むことができます。それ以上の度数の物は20才になってから。
ただし年齢チェックは厳しく購入には年齢確認のできる証明書が必要です。外国人でも顔パスはダメ(明らかなオヤジでも)。買う方法もアルコール度数やお店に制限があります。普通のスーパーで売っているのはアルコール4,7%までのお酒だけで、夜9時以降は買えません。もっと強いお酒は国営の酒屋「Alko」でしか買えませんし、しかも平日は夜8時まで、土曜は6時閉店。お土産にフィンランディアウオッカなど購入する際にはご注意!買い損ねます。
フィンランドは長い極夜があるせいか、アルコール依存症の人が多いと言います。
フィンランド人にはモンゴロイド特有の酒が飲めない遺伝子(日本人の44%が持っているアルコールを分解しにくい酵素)は0。つまりお酒には強い。
もし、オーロラ旅行へ行ったら気をつけて!スーパーもレストランも早く閉まる、おまけに冬の屋外は普通に零下10度を超える。ホテルのバーも閉ってる、これでは部屋で飲むしかありませんから。ウオッカ「フィンランディア」(アルコール度数40%超え)は病みつきになるうまさで口当たりが良いので翌日は二日酔いで観光どころではないなんて事にならないように。
LINK
フィンランド大使館 https://finlandabroad.fi/web/jpn/ja-frontpage
日本フィンランド協会 http://www.nichi-fin.or.jp/pg366436.html
フィンエアー https://www.finnair.com/jp-ja
フィンツアー https://www.nordic.co.jp
アートギャラリーモトカワ https://motokawa.com
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